モバイル環境を駆使するビジネスパーソンにとって、「通信速度」と「バッテリー」は大きな問題です。裏を返せば、その点に改善の余地が残されていたわけですが、状況は変化しつつああります。
イー・モバイルのモバイルWi-Fiルーター「GL04P」は大容量バッテリーを搭載し、連続待機時間約380時間(無線LANオフ時)、連続通信最大約10時間(※1、2)を実現。LTEの高速通信も注目を集めています。
では、その使い心地はどうか。前回のライフハッカー編集委員・早川さんに続き、普段からイー・モバイルを活用しているという「ギズモード/ジャパン」初代編集長(現在の肩書きは「長老」!)のいちるさんに、どう使いこなしているかお聞きしました。まずは、最近いちばん注目しているガジェットの話題から。
■ キンドルも会話を盛り上げるツールに変わる
Nexus 7やiPad miniなど「7インチ」タブレットが次々と登場していますが、
このところ気に入ってるのはKindle Paperwhite(キンドル・ペーパーホワイト)ですね。とてもいい端末だと思います。まず、E Inkだから文字がギザギザしていなくて読みやすいし、搭載しているフロントライトも目にやさしい。目が疲れてきたら文字を拡大できますしね。それに薄くて軽くて持ちやすいから、持ち歩いて読むのにも適しているんですよ。あと、ハイライト機能があってマーカーを引けるので、それも便利。端末自体の魅力はもちろん、今後、Kindleストアで買える本が増えてきたら、さらに楽しさの可能性は広がるでしょうね。
Kindle、MacBook Air、iPad...。すべて一台のルーターで接続する
Kindle Paperwhiteには3Gモデルもありますが、僕はWi-Fi搭載モデルを選びました。理由はシンプルで、いま使っているモバイルWi-Fiルーターをそのまま活用できるから。オンラインとオフラインを隔てず生活することが当たり前になっているので、リアルな対話の場にネット回線を持ち込むことができれば、コミュニケーションはより活発になる。例えばこうやって話をしているときに、相手から薦めてもらった本をその場で買買えるし、そうでなくともその場でウィッシュリストに入れておくことができます。3G通信ではダウンロードできないコンテンツもあることを考えると、Wi-Fiがコミュニケーションに果たす役割は大きいと思います。
■ いちるさんの仕事場はWi-Fiで探知できる!?
普段の仕事も、たいていはタリーズコーヒーでやっています(編注:いちるさんのブログ「小鳥ピヨピヨ」には「タリーズにて起きたこと」というカテゴリーがあるほど)。最近はタリーズにいるっていうイメージがつきすぎて、店外からでもイー・モバイルのアクセスポイント名で居場所を突き止められるほど(笑)。
タリーズにモバイルWi-FIルーターを持ち込むのが常
タリーズを選んだのは、かなり初期の頃から電源の使用を許してくれていたから。やはりコンピュータでの長時間の作業には、電源があったほうがはるかに安心できます。あとはコーヒーの味が好みだからかな。そして今、イー・モバイルがLTEに対応してからはネット接続が目に見えて楽になりました。小型のタブレット端末とLTE対応のモバイルWi-Fiルーターがあれば、ますますオフィスにいる理由を見つけるのが難しくなりますね。
■ 新しいモバイルWi-Fiルーターの開発者は「分かってる」!?
イー・モバイルの新しいモバイルWi-Fiルーターの利点はいくつかあるんですが、まず注目に値するのはバッテリーですね。というのも体感的に、ものすごく長くもつ。3日ぐらい充電せずに放っておいても、まったく問題ないというのが個人的な印象です。サイズだけを見れば大きく感じる人もいるかもしれませんが、それもすべて、バッテリーのためのデザインなのではないかと思っています。モバイル通信利用者にとっていちばん大事なのはバッテリーだと、開発者が正しく見抜いたんだろう、と。
新しいGL04Pには、カラーバリエーションも増えている
ネットがつながらなくなると、それだけで仕事が進まなくなることも多くあると思います。だからこそ、大容量バッテリーのおかげで不要な心配をしなくてよくなったのがいちばん大きい。これまで使っていたPocket WiFiでは、USBでMacBook Airと接続して充電しながら使っていましたが、そういうことをまったく気にする必要もなくなりました。最大の魅力はそこですね。バッテリーの残量と充電用の電源を気にする必要がないので、タブレットなどとともに携帯して使うのに最適だといえますね。
それから速さ。少なくとも僕が使う限り、速さにはまったく問題が見当たりません。3GからLTEになって、劇的に変わったと思います。YouTubeの動画もサクサク見られるし、Dropboxでの重いファイルのやりとりがまったく苦にならなくなりました。
・速度とバッテリー容量が支えてくれる「常時接続」の感覚
ネットにつないで何をしているかといえば、まず、SNSなどのサービスをオンラインにしたままにしています。それからパワーポイントの資料を作るときでも、無意識のうちにネットを活用していますね。必要なデータを検索したり、使っている用語の正誤を確認したり、どこかにいいグラフがないかと調べてみたり...。そういうことを延々とやってるんですけど、いつも常時接続の感覚で使えるからありがたい。社内ネットにいるような感じなんです。対応エリアについても困ったことはないですね。吉祥寺でも熊本でも、渋谷でも大手町でも、どこでも普通につながる(※3)。これって、すごく基本的で大事なことだと思います。
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いちるさんの話は、モバイルWi-Fiルーターの「賢い使い方」にも及びます。「ネットワークのハブ」としての活用法を教えていただいたインタビューの続きはこちらからどうぞ。
イー・モバイル
※1 本機能は「Software Ver.2.0」から対応する機能です。端末カラーがブラックで、「Software Ver.1.2」以前をご利用の方は最新ソフトウェアへの更新が必要です。
※2 連続通信時間、連続待機時間は使用環境や電波状況などにより変動します。
※3 イー・モバイルのサービスエリアでのみ利用可能です。EMOBILE通信サービスは電波を利用しているため、サービスエリア内でも屋内や周辺の障害物(建物・地形)などによりご利用になれないことがあります。又、高層ビル、マンションなどの高層階で見晴らしの良い場所であっても、ご利用になれない場合があります。
(ライフハッカー[日本版]編集部)