iOSの足枷、それはかつてアップルがiOSに課した使命だった

http://www.gizmodo.jp/2013/02/iosios.html

マシュー・ハウエル(Matthew Howell)記者が、iOSについて語っているので、紹介します。


2007年にアップルはiPhoneをリリースすると共に、iPhone OS(後のiOS)を発表した。端末とオペレーティングシステム、それは互いを必要とする関係にある。共にこの世に生まれ共に同じ舞台にあがる、そういう関係にあるのだ。

当時、iPhoneという新端末におけるアップルのインダストリアルデザインは、他の端末と大きく離れた実に思い切ったアプローチであった。タッチ入力を世にしらしめ、ボタンというものだけがインターフェースの在り方だという見方を覆した。OSは、多くのユーザーにインターフェースデザインを直に感じさせる大きな役割を果たした。

iPhoneというハードウェアを作る決断は、実に前衛的であり同時に大きなリスクをも背負っていた。端末のデザインを考えるということは、同時にそれを動かすためのソフトウェアも考えだすということになる。

2007年(又はもっと早い段階)にはすでに、携帯電話という存在は広い成功を収めていた。しかし、スマートフォンはまだ大きな市場を獲得するに至っていなかった。初代iPhoneのリリースをもって、アップルが初めてスマートフォンというものを一般に受け入れられる大きな市場へと押し上げたのである。ユーザーに優しく、常に使えて携帯できる、そんなタッチスクリーンの小さなコンピューターを作り出したのだ。