各社の新端末が一同に会する MWC 2012 より。HTC がAndroidスマートフォンの新ブランド HTC One と、新製品 HTC One X, HTC One S, HTC One V の3モデルを発表しました。まず HTC One は、これまで開発名やHTCの製品名、各キャリアの販売名などが存在して分かりにくかったHTCスマートフォンに初の統一ブランドとして導入される名称。
サムスンの Galaxy S シリーズが仕様違い・キャリア違いで多数のバリエーションを持ちつつ " a Galaxy S Phone " の共通サブブランドを備えているように、HTCでも プレミアム Android 端末を " HTC One + (識別子) " の名称で統一します。
HTCいわく、" One " ブランドを名のる条件はf/2レンズや自前イメージセンサ ( " HTC ImageChip ") などで実現する高性能カメラ、ハード / ソフト両面のオーディオ技術 Beats by Dr. Dre 、そして優れたインダストリアルデザインの3点。
HTC One X は、その HTC One ブランドでもフラッグシップにあたる製品です。かつて " Endeavor " の開発名でうわさされてきたモデルで、4.7インチ 1280 x 720 液晶ディスプレイ、グローバル版はクアッドコアのNVIDIATegra 3 プロセッサ、LTE版はデュアルコアの Qualcomm Snapdragon S4 といった強烈な仕様を備えます。OS は Android 4.0 Ice Cream Sandwich。そのほか仕様は1GBメモリ、32GBストレージ、前面1.3MPカメラ、42Mbpsの4バンドHSPA+ など。
HTC One シリーズに共通する要素のうちでも、f/2.0 のレンズや独自の8Mピクセルイメージセンサを採用したカメラ機能はかなり強くアピールされています。HTC One X での性能の例は、プレビューを止めずに連射できるゼロシャッターラグ、コンティニュアスAFで1080p動画を撮りつつ静止画も撮影(切り出し)、最高 108フレーム / 秒のスローモーション動画撮影、カメラアプリの起動から0.7秒で撮影可能、HDR写真など。背面のLEDライトは5段階に調光可能。
HTC One X はグローバル市場向けに4月発売予定。なお " X " と同時に発表されたのは、
・ミッドレンジの HTC One S。デュアルコア1.5GHz Snapdragon S3、4.3インチqHDスーパー有機ELディスプレイ。
・エントリーの HTC One V。シングルコアプロセッサ、3.7インチ WVGA液晶ディスプレイ。5MPセンサ。
いずれの機種も f/2.0のレンズとHTC ImageChip、Beats by Dr. Dre オーディオを備えます。続きは HTC One X の短いプロモ動画。