アップルが電子書籍作成ツール iBooks Author 発表、iBookstore でそのまま販売可




アップルの「教育イベント」 にて、学習コンテンツに重点を置いた iBooks 2 と新 iTunes U、そして OS X 向けの新ソフトウェア iBooks Author を発表しました。このうち iBooks Author は文章や絵はもちろん、動画や Keynote のアニメーションまでウィジェットとして電子書籍化してくれる、マルチメディアな電子製本ツールです。差別化したい人は JavaScript や HTML を使ったウィジェットの開発も可能。ソフトウェアは App Store で無償提供されます。



作成した電子書籍はそのまま iBookstore で販売可能。取り分はアプリと同じ、例によって 70% で、価格は無料から14.49ドルまで設定できます。ただし電子書籍は iBookstore 独占で販売せねばならないため、様々なプラットフォームに分断された電子書籍市場をまとめあげるオーサリングツールというわけではまったくなく、アップル流の新たな囲いこみという見方もできます。



いずれにせよアップルが教育という分野から切り込み、洗練されたツールとオンラインストアの開放という得意の組み合わせを披露したことで、アマゾンが支配力を強める電子書籍市場にも新しい展開が訪れそうです。アマゾンはもちろん、どんどん影が薄くなるアドビの対抗措置も気になるところ。白黒の HyperCard 時代、CD-ROM 普及のタイミングで訪れたマルチメディア時代と、歴史の繰り返しを感じつつ、ついに誰でも出版の時代まで来てしまいました。



続きには公式のプロモーション動画と、さわってみた動画を掲載しています。



追記:

iBooks Author 本は iBookstore 以外での販売禁止

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アップルが電子書籍作成ツール iBooks Author 発表、iBookstore でそのまま販売可 originally appeared on Engadget Japanese on Thu, 19 Jan 2012 18:00:00 EDT. Please see our terms for use of feeds.

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