日本沈没

日本と言う龍が身を引き裂かれた映像、美しい日本がズタズタに引き裂かれている映像に思わず涙ぐんでしまうほど引きこまれました。
前半は・・・・・・

後半は、誠に申し訳ありませんがただのつまらない自己犠牲の(ほんとごめんなさい)「安っぽいヒーロー」物になっていました。

確かに守るべき物を身を挺してまもる、と言うのはわかるのですがどん底でギリギリで絶望的な状況での救助活動をしているヒロインが櫛のはいった髪を解くシーンや大混乱でだれどこに、何がどうなっているのかわからない状況なのに主人公はちゃんと目的の人を捜し当ててストーリが進んでいくシナリオは、映画の前半と、後半とで別の映画か?と思わせるほど日本が跡形もなくなりこれから難民として永劫に続く苦しい道のりを歩みだすなかで日本人としての輪郭を描き出していくストーリにそぐわない物のような気がします。

と、酷いことを書いていますが、まあ人によってはそこそこに楽しめるかもしれませんね

映画をご覧になった方、昔の映画をご存知の方にも、是非、小説も読んでいただきたいものです。
ちょこっと小説も触れておきますと・・・

地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇漕艇者の小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に伊豆沖海底に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。

最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を立案・発動するが、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。

各地で相次ぐ巨大地震。ほとんど動きがなかった休火山までが活動を始める。ズタズタに引き裂かれる日本列島で、死に物狂いで押し進められるD計画。果たして日本は沈没してしまうのか? 日本人の運命は日本とともに沈没してしまうのか?